うちの子語録

うちの子(現在5歳男の子)の?な言動あれこれ 覚え書き。

分かったところでそこでは寝ないらしい

うちの子は、赤ちゃんの頃から下に置けない子だった。

いわゆる「背中にスイッチが付いてる」ってヤツで、抱っこして寝かせても、ベビーベッドに背中が触れた瞬間に火が付いたように泣き出し、そのまま着地することなく母の腕へ逆戻り。

ベッドを温める、しばらく腕ごと置いて抱きついてる、いろいろやったけどどれも効果なし。

そんなんだったので、生後数ヶ月はうちの子を抱えてソファーで寝ていて、ベッドでまともに眠った記憶がない。

うちの子が1歳になる頃、初めて地域の児童館のようなところに行き、そこにあるベビーベッドで赤ちゃんが寝ているのを見て、世の中にはベッドでひとりで眠れる赤ちゃんが存在するんだ・・・と本気で驚いたことを覚えてる。

雑誌や広告などで、ベッドですやすや眠る赤ちゃんの写真を見ては、 こんなものはただの理想像で、赤ちゃんというのは抱っこしてないと眠れないもんなんだと、結構本気で思っていた。

もう少し大きくなってからも と言うか4歳になった今でもそうだけど、うちの子は母にひっついてないと寝られず、しかも寝かしつけに平均2時間かかる子だったので、寝たらベビーベッドに動かそうと思っている間に母が寝てしまう。

それに、下手に動かすとまた振り出しに戻って2時間の寝かしつけからやり直しになることを学んでからは、触らぬ神になんとやらで動かそうという気も失せた。

自分で歩いてベッドに行くようになった頃には、当然のように大人のベッドの真ん中に横たわり、母の袖に手を入れて眠る。

そんなこんなでほとんど使われることのなかったうちのベビーベッドだけど、今でも母の左1/3身を乗せるために大人ベッドの横に置かれている。

いつものように大人ベッドの真ん中に陣取って寝ようとしている時、何の話からだったかうちの子がベビーベッドを指差して、

「赤ちゃんのベッドもあるしねー」

 と言った。

「・・・赤ちゃんっていうか、これうちの子くんのベッドだよ」と言うと、

「えっ!?」

と、心底驚いた顔をした。

あの、今まで一体誰のものだと思ってたの?